- IEO法の基本
- PMBOKにおけるインプット/アウトプットとの比較
- IEO法の適用例 I. - ホットケーキプロジェクト
- IEO法の適用例 II.
IEO法の適用例 I. - ホットケーキプロジェクト
プロジェクトをIEO法で記述した例をご紹介します。まずはわかりやすい例として、ホットケーキを作るプロジェクトを考えます。各種の材料からホットケーキを作る、すなわち、材料⇒ホットケーキという変換の中身を詳しく見ていこうというわけです。
これをIEO法で書くと次のようになります。
図の説明:
- 時間は左から右に流れます。同時に、変換操作のレベルは下から上の方向で表現されます。この2つを合わせたベクトル、右上に向かう方向がプロジェクトの進む方向となります。
- 箱の右上端と左下端がつながっている2つの箱は、左側の箱の出力が右側の箱の入力になることを示しています。それは、右の箱が水平方向に離れていても同じです。
- 複数の箱が重なっている部分は、後続の箱が複数の入力を必要としていることを表します。必ずしも同時に用意できなくてもいいので少しずれています。(入出力関係で考えれば箱は上下に重ねたいところですが、見えなくなってしまうのでずらしています。)
- 各種のエネルギーは下から適宜与えられています。
IEO法によるプロジェクト計画図の特長:
- 時間が左から右に流れるのはガントチャートと同じですが、日付の目盛はありません。全体を囲む四角の幅がプロジェクト期間となります
- 箱と箱の入出力関係は、一般に言う依存関係のひとつですが、それが矢印やタスク番号ではなく箱が接するということで表現されています
- 他の箱(タスク)とのつながりがない箱はありません(どれかの入力かエネルギーになる)。
- すべてのタスクがプロジェクトゴール(右上)に向かっていることが視覚化されます。
(続く)